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ミニピル

ミニピルは診療開始準備中です

ミニピルは診療開始準備中です

ミニピルとは
(低用量ピルとの違い)

ミニピルとは、プロゲステロン(黄体ホルモン)のみを含む経口避妊薬のことです。低用量ピル、超低用量ピルは、エストロゲン(卵巣ホルモン)とプロゲステロンの両方を含みますが、ミニピルはプロゲステロンしか含まないことで、副作用が少なくなるとされています。
当院ではミニピル(ゼラゼッタ)を院内処方しています。
※ミニピルは日本ではまだ避妊薬として承認されていないため海外製(医薬品副作用被害救済制度の非対称)です。当院では厚生省が定めた正規の医薬品輸入手続きをとっています。

ミニピルの効果

ミニピルは主に「避妊目的で使うお薬」です。ミニピルは低用量ピルと同じように、月経困難症や子宮内膜症の改善、ニキビ改善などの効果がありますが、日本では認可されていないため、治療に用いる際は保険適用外となります。ミニピルはヨーロッパやアメリカでは一般的に使用されており、安全性と有効性が認められています。

ミニピルのメリット

血栓症のリスクが少ない

エストロゲンを含む低用量ピル、超低用量ピルは、副作用として血栓症(血管の中に血液の塊ができて、血液が流れにくくなったり、流れを止めてしまう)のリスクをほとんど増加させません。

低用量ピル、超低用量ピルが飲めない方でも服用できる

低用量ピル、超低用量ピルは、血栓症のリスクがあるため、もともと血栓症のリスクが高い方や、心血管系の障害が生じやすい持病がある方は服用できない決まりがありますが、ミニピルは血栓症のリスクがほとんどないためピルが飲めない方にも服用いただけます。

また、通常ピルの服用が認められない以下のような方でもミニピルなら服用できる場合があります。

  • 35歳以上で1日15本以上喫煙をする方
  • 40歳以上の方
  • 肥満(BMI30以上)、高血圧、脂質代謝異常、糖尿病の方

など

授乳中でも服用できる

授乳中でも服用できる

低用量ピル、超低用量ピルは、エストロゲンの影響によって母乳の量が減ってしまうため、授乳中の方は服用することができません。一方、ミニピルの場合は、エストロゲンを含まないため、授乳しながらでも服用することが可能です。また、ミニピルによる赤ちゃんへの影響もないとされています。

月経困難症・過多月経が緩和される

ミニピルを飲むと生理が来なくなるため、月経困難症過多月経の症状を改善する効果があります。なおミニピルでなくても、低用量ピル、超低用量ピルによって月経困難症や過多月経の症状は改善されます。

ミニピルが飲めない方

ミニピルは低用量ピル、超低用量ピルが服用できない方の選択肢となることが多いですが、以下のような方はミニピルが服用できません。

  • 過去にプロゲステロン(デソゲストレル)を含むお薬(マーベロン、ファボワールなど)でアレルギーを起こしたことがある方
  • 重篤な肝障害の既往がある方
  • 乳がん、子宮頸がんなどがんの既往がある方
  • 原因不明の性器出血がある方
  • 血栓症の既往のある方
  • 異所性妊娠の既往がある方
  • 乳糖不耐症、乳糖アレルギーの方(セラゼッタには乳糖が含まれている)
  • ポルフィリン症の方

など

当院のミニピル(セラゼッタ)の
処方の流れ

1初診(初診時費用:22,000円程度)

  • 問診票、同意書の記入
  • 血圧測定
  • 内服前検査(採血、子宮頚がん検査、子宮卵巣エコー)
  • ミニピル(セラゼッタ)処方

2再診:1か月分飲み切る前に受診してください(枚数分+再診料800円)

  • 血圧測定
  • 検査結果、内服状況・副作用の有無の確認
  • ミニピル(セラゼッタ)処方

※内服開始時は副作用が出やすい時期なので、自費、3シート目までは毎月受診をお願いしています。
ミニピルは不正出血が起こりやすいです。
※治療開始4ヶ月以降、最大6シートまで処方できます。(返品はできませんので、ご注意ください。)

3再診:乳腺エコー検査(乳腺エコー検査料6,500円)

内服開始から3ヶ月目までを目安に、乳腺エコーを受けて頂いております。
金曜日月2回(15:00から17:30受付)、土曜日月2回(9:30から13:00受付まで)に女性技師が検査を行っています。
乳がんの家族歴のある方は、早めの検査をお願いします。

4一年に一回の定期検査(子宮頸がん検査、子宮卵巣エコー、乳腺エコー、採血)

初診時の検査で医師が3~6か月での経過観察が必要と判断した場合は、検査間隔は医師の判断になります。

定期検査はミニピル(セラゼッタ)を安全に飲んでいただくために必要な検査です。低用量ピル、超低用量ピル(LEP・OC)に比べて血栓症のリスクは低いですが、副作用が起こらないわけではありません。医師の指示による定期検査を受けていただけない場合は処方ができないのでご了承ください。

※定期検査の料金は低用量ピルと同料金です。

ミニピルの特徴による服用方法

特長①:休薬期間がない

ミニピルは、低用量ピル、超低用量ピルと同じように、生理が始まった日から服用を開始しますが、低用量ピルとは異なり、休薬期間が無いという特徴があります。低用量ピルの場合は、1ヵ月に1度、4~7日間、必ずホルモンの含まれていない偽薬(プラセボ)を飲むか、お薬を飲まない休薬期間がありますが、ミニピルの場合はずっと服用を続けます。ミニピルを服用している場合は、生理がきても飲み続けて構いません。1シートの服用が終わったら、そのまま次のシートの服用に移ります。

特長➁:服用時間のずれは3時間以内

ミニピルは、「服用時間のずれは3時間以内まで」が望ましいとされており、服用時間が12時間以上ずれると避妊効果が得られなくなったり、不正出血が起こる可能性があります。基本的に、低用量ピル、超低用量ピルもミニピルもできるだけ同じ時間に飲んだ方がよいとされていますが、ミニピルは低用量ピル、超低用量ピルよりも服用時間が厳密です。
ミニピルの内服が12時間以上ずれたときは、7日間はコンドームなど他の避妊方法を併用してください。(性病の予防にはコンドームの使用をお勧めします)

ミニピルの副作用

ミニピルにはエストロゲンが含まれておらず、プロゲステロンの含有量も少ないため、副作用が生じにくいとされています。
しかし、服用開始の時期は、ホルモンバランスの変化によって、以下のような副作用が起こることがあります。

ミニピルの副作用
  • 不正出血
  • 乳房の痛み
  • 吐き気、嘔吐
  • 頭痛
  • イライラ

など

特に服用開始後の最初の1~2ヵ月程度は不正出血が起こる頻度が高い傾向があり、出血が続く場合もあります。ただ、飲み続けることで体がお薬に慣れ、副作用が出なくなっていくことが一般的です。症状が特別ひどいわけでなければ、しばらく様子を見てもよいでしょう。

ミニピルを飲み忘れた時の対応

飲み忘れてから12時間以内の場合

ミニピルを飲み忘れてから12時間が経過していない場合は、すぐに飲み忘れた錠剤を服用し、その後は通常時間通りに服用を継続してください。

飲み忘れてから12時間以上経過している場合

ミニピルを飲み忘れてから12時間以上が経過している場合も、すぐに飲み忘れた錠剤を服用し、その後も通常時間通りに服用を継続してください。ただし、1週間はコンドームなどによる避妊をするか、性交を控えるようにしましょう。
ミニピルの内服が12時間以上ずれたときは、7日間はコンドームなど他の避妊方法を併用してください。(性病の予防にはコンドームの使用をお勧めします。)

ミニピルの料金(税込)

セラゼッタ1シート(28日分)

3,600円

※別途初診料3,300円(税込)、再診料800円(税込)がかかります。
※避妊目的で服用するため保険適応はなく全額自費診療となりますのでご了承ください。