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花粉症外来

花粉症外来とは

花粉症外来とは

花粉症外来とは、花粉症の検査や治療を行う診療科です。花粉は春、夏、秋に飛散します。季節ごとに花粉症の原因(アレルゲン)が違います。当院では花粉、ハウスダスト、カビ、食べ物などのアレルギー検査(採血)ができます。また花粉症だと思ったらアレルギーの原因物質『アレルゲン』は花粉ではなかった。これはよくあることです。医師が必要と判断した場合は、保険診療で検査ができます。そのほかの場合は、自費での検査になります。
春のスギ花粉症は花粉が飛散する前の1月末頃からアレルギー薬の内服を開始することで症状を抑えることができます。花粉症の疑いがある場合は、花粉が飛散する前に受診するのがおすすめです。また、花粉が飛散する時期に咳がでたり、顔がかゆくなったり、赤くなったりすることがあります。当院では開業以来皮膚科診療を行っている経験も豊富な総合内科専門医がこれらの症状も診療します。いずれにしても症状ができないとき、軽いときのほうが治療の効果がでます。

花粉症とは

春が近づくと、くしゃみ、鼻汁、鼻づまりなどの症状が出現することはありませんか?もしかしたら、それは花粉症かもしれません。
花粉症とは、空気中の飛散している花粉に対して、体が敏感に反応してしまうことです。医学的には、アトピー性皮膚炎や、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患のひとつに含まれます。ヒトの体は、体内に入った異物をやっつけようとする防衛反応を持っており、例えば、ウイルスに感染したときなどはこの防衛反応が働きます。花粉症の場合、ヒトの体が花粉を異物と判断し、排除しようと働いているのです。花粉はもともと自然に飛散しているものですが、現代人の体は花粉を異物と認識してしまうようです。アレルギーを引き起こす物質をアレルゲンといい、花粉症の場合のアレルゲンは花粉です。一般的に有名なのは、「スギ花粉」ですが、他にも花粉は多数あります。スギと同じ樹木花粉のヒノキ、シラカバ、ハンノキなどや、イネ科花粉のハルガヤ、カモガヤ、オオアワガエリなど、雑草花粉のブタクサ、ヨモギなどがあります。それぞれの花粉で飛散時期は異なるので、花粉症は春先だけではありません。特に春先に飛ぶスギのような樹木花粉が多いため、この時期に症状が出現する患者様が多いのです。

花粉症の原因

アレルゲンを吸い込む→体がアレルゲンに対する防衛反応を起こし反応物質(IgE抗体)をつくる→IgE抗体は鼻の粘膜の表面にある肥満細胞にくっつきます→アレルゲンを吸うと抗原抗体反応がおこり肥満細胞から、ヒスタミンなどの化学物質がでる。→化学物質が神経や血管に作用して、くしゃみ、鼻汁、鼻づまりなどの症状を引き起こす。という一連の流れによっておこります。

花粉症にかかりやすい方

すべての人が花粉症になるわけではありません。アトピー性皮膚炎や、気管支喘息などのアレルギー体質の方はなりやすいと思われます。症状を引き起こすヒスタミンの容量には個人差があるため、昨年までは大丈夫だったのに、突然花粉症になることもあるのです。

医療機関にいく目安

花粉症は軽度であったり、一時的な症状である場合は、市販の抗ヒスタミン剤や点鼻スプレーなどで症状を抑えることができますが、症状がひどい人や悪化させないためには、医療機関で治療を受けることをおすすめします。

特に以下の症状に該当する場合は、医療機関を受診するようにしましょう。

  • 症状が長期間続いている
  • 市販の薬では症状が改善しない
  • 呼吸困難、喘鳴、発熱などの重度の症状が出ている
  • 花粉症以外のアレルギー疾患を併発している
  • 妊娠中や授乳期などで、薬の使用に不安がある

医療機関で花粉症の検査を受けると、症状に合わせた治療を行うことができます。軽度の花粉症である場合でも、気になる症状がある場合は、なるべく医療機関で診察を受けることをおすすめします。
当院では花粉、ハウスダスト、カビ、食べ物などのアレルギー検査(採血)ができます。また花粉症だと思ったらアレルギーの原因物質『アレルゲン』は花粉ではなかった。これはよくあることです。医師が必要と判断した場合は、保険診療でアレルギー検査ができます。

検査料金

血液検査(VIEW39)
※初診料含む
約6,000円
(3割負担)

アレルギー検査が必要と医師が認めた場合は保険が適応されます。

 

 

花粉症の治療

花粉症かどうかは調べてみないとわかりません。また、どんな花粉に対してアレルギー体質なのかは、知っておいたほうがいいです。花粉の飛散時期はそれぞれの花粉によって異なるので、症状が出現する時期の目安にもなります。

花粉症の治療法は抗アレルギー剤の内服、点鼻、点眼の組み合わせが一般的です。内服の抗アレルギー剤は、花粉が飛散する前の1月末頃から内服を開始することで症状を抑えることができ、花粉シーズンは継続するのが一般的です。花粉症の疑いがある場合は、花粉が飛散する前に受診するのがおすすめです。早期よりの内服開始で症状はかなり抑えることができます。症状の強いときは、局所治療(点鼻や点眼)を組み合わせます。

花粉症シーズンをのりきる対策

花粉症シーズンをのりきる対策
  • 自分のアレルゲンである花粉がわかったら、「花粉情報をチェック」しましょう。飛散が多いときは外出もひかえたほうがよいかもしれません。
  • 外出するときは「マスク」、「眼鏡」、「帽子」を着用しましょう。髪やウール製品に花粉はつきやすく、綿や化繊など表面がすべすべしたものは花粉がつきにくいです。
  • 外出から戻ったときは、上着についた花粉をよくはらい、室内に花粉を持ち込まないようにしましょう。「うがい」、「洗眼」をしてください。
  • 布団や洗濯物を干したときは、花粉をよくはらってから取り込みましょう。花粉シーズンは「部屋干し」や、「乾燥機」などがよいかもしれません。または、「洗濯物の上に木綿や化繊の布をかぶせる」のもよいでしょう。
  • ペットを飼っているかたは、「ペットについた花粉をはらう」のも忘れてはなりません。散歩は花粉の飛散の比較的少ない早朝がよいでしょう。
  • 室内のそうじは掃除機だけでは不十分です。掃除機をかけた後は、「水ぶき」もしたほうがよいでしょう。空気清浄機を置くのも効果的です。顔の高さに置くと花粉の吸い込みがおさえられます。
  • 高タンパク質食品や、刺激物、嗜好品は花粉症の悪化に関与しているといわれています。花粉が飛散しているシーズンだけでも、控えるとよいかもしれません。