婦人科について
婦人科とは、女性特有の不調や病気の診療・治療を行う診療科です。女性の身体は、ライフステージによって様々な変化が起こるため、お悩みの内容もそれぞれで、症状や年齢によっても治療法が異なります。問診(症状をうかがう)・おりもの検査・子宮がん検査・超音波検査・採血などから早期発見と治療を行います。婦人科のお悩みは、なかなか相談しづらいと感じる方が多く、長い間我慢してしまい、治療が遅れてしまう傾向があります。女性の不調の中には、子宮頸がんや卵巣がん、性病、不妊など、重要な問題が潜んでいる場合が十分に考えられます。まずは当院までご相談ください。
当院の婦人科の特長
当院は大田区蒲田の婦人科として、悩みを相談しやすく、地域のみなさまや蒲田で働いている方々に安心して受診していただけるクリニックであることを心がけています。当院の婦人科の特徴としては、日本産婦人科専門医(女性医師)と開業以来産婦人科診療に携わり、婦人科内科の臨床経験豊富な総合内科専門医(女性医師)の連携による診療を行っていることです。
特徴としては、更年期のご相談はまずは内科で診療します。理由としては、個人差はあるものの更年期は45歳~55歳前後の時期をいいます。この時期はからだの変化、家庭、職場環境、精神的な要因などさまざまな要因による体調不良がでてきます。生活習慣病やそのほかさまざまな内科の病気も見逃せません。当院では、体調不良を更年期と決めつけず、患者さんの背景や症状をしっかり伺い必要な検査(採血、超音波など)を行い、お悩みの症状に寄り添いながら診療を行います。
もちろん、症状や検査結果によって婦人科専門医による診察が必要と判断した場合は婦人科専門医が引き続き担当します。体調不良を我慢せず、まずはご相談ください。
産科について
産科とは、妊娠・出産・産後など、出産に関する診療科です。当院は入院設備がないので出産には対応していませんが、妊娠の確認(判定)や妊婦健診は行っています。
妊婦健診とは、お腹の赤ちゃん(胎児)とお母さん自身両方の健康診断です。妊娠中の健康を確認するため定期的な健診は重要です。無事出産できるように妊婦健診は必ず受けてください。持病(基礎疾患)や合併症等で、当院で妊婦健診を受けるのが難しいと判断した場合は、連携先の医療機関へご紹介します。予めご了承ください。当院では、セミオープンシステム(通常の妊婦健診は近くのクリニックで受診し、出産や緊急の際は分娩施設を受診する)を行っています。
なお、下記の連携病院以外での出産を希望する妊婦さんの妊婦健診も行っています。
対応可能な
セミオープンシステム
連携病院
- 都立荏原病院
4D胎児エコー
当院では、月2回金曜日(第2、第4)15:00~18:00(30分前受付終了)に超音波技師による4D胎児エコーを行っています。赤ちゃんの表情が見やすいため、妊娠25週~32週の時期がおすすめです。他院で妊婦健診を受けている方でも検査可能です。
当院で対応する
主な症状・疾患、治療
お悩み・疾患
生理のお悩み
デリケートゾーンやおりもの
女性特有の疾患
- 子宮筋腫
- 子宮内膜症
- 子宮腺筋症
- 子宮頸がん
- 子宮体がん
- 卵巣腫瘍
- 卵巣嚢腫
- 卵管閉塞
更年期障害のお悩み
当院では、まずは「内科」の更年期外来で診察します。
- のぼせ
- ほてり
- 発汗
- イライラ
- 不安
- 不眠
- 倦怠感
- 肩こり
- 腰痛
- 頭痛
- 皮膚粘膜の乾燥
など
検診・健診・治療
検診
治療
その他
受診に関するよくある質問
婦人科について
婦人科はどんな服装で受診するのがいいですか?
ズボンでご来院いただいても問題はございません。しかし、婦人科の診察は下着を脱いで内診台で行います。着替えやすいプリーツスカートやフレアスカートなどがおすすめです。ストッキングやタイツは脱いでいただきますが、靴下は履いたままで診察できます。靴下が楽だと思います。冬はブーツだと大変なのでおすすめしません。出血が多いときは、お洋服が汚れてしまうこともあるのでご注意ください。
婦人科を受診する前にシャワーを浴びたほうがいいですか?
受診の前にシャワーが必要か気にされる方もおられますが、そのままで構いません。シャワーやビデなどで膣の中まで念入りに洗ってしまうと正確な診断ができないこともあるので、お気になさらずそのままで受診なさってください。
診察を予約した日に生理が来てしまったら、どうすればよいですか?
診察の内容によって、生理中でも受診できるものと生理中は避けた方がよいものがあります。出血が止まらない場合などは、出血中でも診察しなくてはなりません。ただし検査の内容によっては、結果に影響を及ぼす場合もありますので、その場合は日を改めて検査することになります。下記を参考にしてくださいね。
○生理中でも受診できる
- 腹痛
- 生理が止まらない
- 不正出血、不正出血が止まらない
- 外陰部のできもの、腫れ
- 月経異常
(月経の量が多い・血の色がおかしいなど) - 月経移動(内診なし)
- 低用量ピルの臨時処方
(他院通院中でお薬が切れてしまうなど) - 低用量ピル、超低用量ピルの定期処方
- 緊急避妊ピル(アフターピル)の処方
×生理中は避けた方がよい
- 子宮がん検査
- おりもの検査
- 性感染症(性病STD)検査(性病治療後の効果判定検査)
- 子宮卵巣の検査 (子宮筋腫や卵巣のう腫、卵巣がんなど)
- 低用量ピルの定期検査
- 外陰部のできものの処置
内診(婦人科の診察)は痛いですか?
ほとんどの方がスムーズに行えますが、婦人科の診察(内診)が初めてで緊張して力が入ってしまうと痛みを感じる方もいます。当院では患者さんにお声がけをしながら、緊張しないように診察を行いますが、心配でしたら遠慮なく診察(内診)前に医師や看護師にお声がけください。より配慮させていただきながら診察(内診)をさせていただきます。当院では、内診のない性感染症(性病)検査も行っております。尿検査や咽頭(のど)検査です。 内科、婦人科、皮膚科の臨床経験豊富な内科専門医が検査、担当します。内診が苦手な方や手軽に検査を受けたいかたはご相談ください。
性交渉(SEX)の経験がないのですが、診察(内診)はできますか?
子宮卵巣超音波検査、おりもの検査はできます。症状、ご年齢、基礎疾患などによりますが、一般的には性交渉(SEX)のご経験がない場合は、子宮がん検査は行いません。
婦人科の検診は何歳から受けられますか?
特に何歳になったらするべきということはありませんが、性交渉(SEX)のご経験がある方は、子宮頸がん検診や子宮卵巣超音波検査で異常がないことを確認したほうが安心ですね。またおりものの色やにおいが気になる、量が多いなどの症状があるときは性病検査をしたほうが安心です。性交渉(SEX)のご経験がなくても、最近は若年層の婦人科疾患も増加していますので、当院では20歳を過ぎたら定期的に子宮や卵巣の検診を受けることをおすすめしています。初めて婦人科を受診される方は、一般的には、膣から細長い棒状の超音波で子宮や卵巣の形や大きさなどをみます。子宮筋腫や子宮内膜症の疑いや卵巣のう腫などがないか確認します。また細胞診といって子宮口(膣の一番奥)を軽く擦って細胞の検査をする子宮がん検診も行うことが多いです。
生理が始まった日はいつと考えたらよいですか?
基本的には、しっかりと赤い出血があった日を月経初日とします。おりものに混じるくらいの茶色の出血や、ナプキンに少し付着するくらいの出血は、基本的には月経としては数えません。前回の生理開始日や月経周期(前回の生理初日から次の生理初日までの期間)は婦人科の診療をするうえで大切な情報です。生理日は記録しておくことをおすすめします。
産科について
母子健康カードとはなんですか?
令和3年に改定された「母性健康管理指導事項連絡カード」といわれるものです。仕事を持つ妊婦さんが妊娠中に主治医から通勤緩和や休憩などの指導を受けたときに医師等が職場の事業主様へ適切に伝達するために母子健康カードがあります。例えば、妊娠中の方の妊娠悪阻が大変厳しい場合や切迫早産・流産の可能性がある場合などは母子健康カードを利用し、必要に応じ職場との連携を取ります。当院では母子健康カードの指導期間を基本的には2週間程度を上限としております。症状や検査結果などで判断し、指導内容を見直しますのでご相談ください。また、医師にご相談なくお休みされた場合は母子健康カードや傷病手当の申請をされてもご希望に沿えないため予めご了承ください。
その他
未成年ですがみていただけますか?
当院では初診(当院の受診が初めての方または、前回と違う症状での受診)で未成年(18歳未満)の方には原則保護者もしくは後見人の同伴をお願いしております。16歳以上18歳未満の方で、やむを得ず同伴ができない場合には同意書のご提出をお願いしております。尚、15歳以下の方は同伴を必須とさせていただいております。